ホワイト企業が欲しがる人材とは

サラリーマンとして充実した人生を送るにはホワイト企業に就職するのが一番だ。ここ数年就職したい企業のトップに君臨しているグーグルはその典型だろう。

社員が能力をフルに発揮できることを再優先で考え、自由な社風、高給、最先端の仕事をしてスキルアップできる等、サラリーマンなら一度は働いてみたいと思うのも当然だ。

サラリーマンで成功したと言われる基準は年収1000万円だが、こういった知名度の高いホワイト企業では、かなりの割合でクリアできるので、ある程度裕福な生活が保障されることになる。

グーグルやトヨタがホワイト企業と言われる理由はひとえに、売れるモノを作っているからだ。グーグルはIT業界で検索エンジンをはじめ、様々なWebサービスで圧倒的なシェアを誇っているし、トヨタは自動車業界で世界トップシェアだ。

こういった、売れる仕組みを作っている企業は、従業員を酷使する必要がなく、長期的な視点で従業員教育を行っているので、社員も余裕を持って仕事ができ、自由な発想から生まれる製品がイノベーションを起こすことになる。

もはや昭和的発想ではモノは売れない

以前メイドインジャパンは世界で圧倒的なブランドを築いていた。日本製品なら安心・安全・高品質と三拍子揃っており、特に家電、自動車業界は世界を席巻していた。

その理由は、日本が長年モノ作りで蓄積した製造品質のノウハウが断トツに高かったからだ。日本は戦後、軍需産業で培った技術を自動車、家電、新幹線など様々な産業に応用してきた。その製造品質が経済力を高めて、他国の追随を許さないほどのレベルになった。

しかし、中国、韓国、台湾系の企業が同レベルの製造品質を持つようになり、差別化が難しくなり、日本製品はただ高いだけの存在になってしまった。

iPhoneは値段が高いのに圧倒的に売れているのは、製造品質ではなく設計品質に価値があるからだ。アップル製品には「Designed by Apple in California Assembled in China」と刻印されている。iPhoneを購入しているユーザーはアップルの作り出した設計情報が欲しくて購入しているということだ。

いくらソニーやシャープのスマホの製造品質が優れていても、設計品質がアップルに負けてしまっているので、世界ではほとんど見向きもされていない状況だ。高品質のスマホを作る製造品質はもはや、どの国で作っても大した差がなく、メイドインジャパンは価値を生み出せなくなっている。

ホワイト企業は価値ある設計情報を作れる人材が欲しい

スマホに限らず、ビジネスで成功するには、付加価値の高い設計情報をいかに生み出すかにかかっている。

製造ラインの作業員は、いくらでも代替がきくが、売れるモノを作れる設計者は希少価値が高いため、高報酬、高待遇で働くことができる。

グーグルやトヨタが圧倒的シェアがあるのも、高付加価値を生み出す人材が利益の源泉と理解しているから、優秀な人材を採用し、大きな権限を与えてフルのその能力を発揮させようとしている。

これがブラック企業だと、目先の利益ばかり追い求めて、人材を使い潰そうとするので、人の入れ替わりが激しく、付加価値の高い設計情報を生み出す人材が社内にいないため、低レベルなモノを強引に売って利益を出そうして、労働生産性が低くなるといった悪循環を生み出している。

ホワイト企業に採用されるには

ホワイト企業に入社するのは狭き門だ。グーグルなどは世界中のエリートや一芸に秀たエンジニアが続々と応募するため、一般的なスキルしか持ちあわせていなければまず採用はされない。

ホワイト企業は大なり小なり応募が殺到するため、いかに自らの付加価値を上げるかが重要だ。こういった企業は高学歴、MBAの資格を持っているというだけでは、ほとんど評価されない。

トヨタではMBAは簿記2級程度の評価しかされないが、これはいくら勉強ができても、ビジネスの現場では役に立たないことが多いからだ。

必要なのは実戦で生きた知恵を使いこなせる力なので、MBAを取得するならば、圧倒的な程の専門分野を1つ身に付けるほうがよい。

特にIT業界では高学歴エリートよりも、1日10時間以上引きこもってハッキングするような人間の方が即戦力になる。

自分の専門分野を深堀し、ビジネスの仕組みを作れる人間こそが、ホワイト企業に採用される一番の近道だ。そして、その能力があれば会社に依存することなく、起業することも可能になるので、よりキャリアに選択の幅が広がる。

ホワイト企業で働きたいと思うならば、安定志向を捨て去り、会社に依存しなくても仕事ができるような価値を創造することを再優先にするとよいだろう。